バイクを安全に停める場所の選び方
出先でバイクを駐車するときには、ただ無造作に空いているスペースに入れればよいというわけではありません。
バイクは四輪自動車と比較をすれば確かに駐車スペースはとりませんが、それでも歩道や路側帯などに無造作に駐輪してしまっては周囲の迷惑になってしまいます。
高速道路のSAなどではバイク専用の駐輪場を用意してくれているところもありますので、そうした場所が設置されている時には必ずそちらに入れるようにしましょう。
バイク駐輪の基本中の基本として「前入れ」と「後ろ入れ」があります。
これは簡単に言うと駐輪スペースに対して前向きか後ろ向きかという違いで、再び発進させるときの動作が異なります。
バイク専用駐輪場に停めてある車両を見てみると、ほとんどのバイクが前入れをしています。
これは運転をして駐輪場に入ってきたときにそのまま真っすぐ突っ込むからそのようになるわけですが、その後の運転を考えるとできるだけリアバックから入れる後ろ入れをした方が望ましいとされています。
バイクを後ろ入れする時にはスイッチバックをして後ろに引きずるようにして入れていくわけですが、この動作は前入れをしたバイクを発進させるときにどちらにせよ行うこととなります。
ただし駐輪スペースの中には奥側が高く作られている場合があります。
その場合は前入れをすることを前提に作ってありますので、無理に後ろ入れをするのではなくそこに従って入れるようにしましょう。
正しいギアの入れ方
普段駐輪スペースにバイクを停める場合、ハンドルを左側に切り、ギアを1速に入れておくのが原則です。
こうしておくことにより、もし何かの拍子にバイクが動くようなことがあっても勝手に道路側に出ていくことがありません。
特に坂道の場合にはこの処置をしておかないと知らずに動き出す可能性が高くなりますので、絶対に忘れないようにしましょう。
坂道は上りでも下りでも同じで、クラッチを切ってローに入れておき、さらにクラッチを離してギアの遊びをなくすようにします。
センタースタンドの使用法、テクニック
バイクを確実に駐輪するときに使うのがセンタースタンドです。
普段はサイドポールを使って簡単に停めているのではないかと思いますが、確実に倒れないようにするためには車体中央底面についているセンタースタンドを使います。
しかしセンタースタンドを立てるためには車体を持ち上げなくてはならず、力だけではかなり苦労をします。
そこで簡単にできる方法として、リアタイヤの前に一枚数センチの厚みの板を入れるとやりやすくなります。
一枚板を置いたらその上にリアタイヤを一旦乗せて、スタンドを出してから後ろ側に車体を動かすと板の傾斜に沿って動いてくれます。