エンジンの違いでバイクを選ぶ

バイクの個性を左右するのがエンジン

バイクを選ぶ上で、バイクの種類やデザインも大切ですが、何よりも意識したいのがエンジンの種類です。
バイクは車と違い、エンジンと人間との距離がとても近いのが特徴です。
エンジンの違いがバイクの個性を左右するといっても、過言ではないというわけです。

エンジンによって、バイクの曲がり方やタイヤのグリップなどが変わるだけではなく、バランスの取りやすさへの影響もあります。
エンジンの質量がバイク全体に対し大きいため、影響が大きくなるのも納得です。

では、エンジンを見極める上でのポイントとは何なのでしょうか?
大きなポイントは、排気量と気筒数です。

排気量といえば、500ccの原付から2000cc前後の大きなマシンまで、様々なバイクがあります。
アクセルを全開して走れるのが小排気量車のメリットで、アクセルを開けすぎないようコントロールしていくのが大排気量車の特徴と言えるでしょう。
排気量が小さなバイクは車体も軽く、そしてコンパクトに作ることができます。
そして手応えの大きさがあるのが、排気量が大きなバイクの特徴です。

では、気筒数とは何なのでしょうか?
これは、エンジンの中にあるピストンの数のことです。

エンジンは、ピストンがシリンダーという筒の中を往復することでクランクを回し、最終的にタイヤが回るシステムになっています。
このピストンの数が気筒数です。

それに対して排気量は、ピストンが一番下から一番上まで登る際に圧力がかかる空気の体積のことです。
つまり、同じ大きさの気筒が二つあれば、必然的に排気量も2倍になると考えて良いでしょう。

単気筒バイクの特徴は?

では、その気筒がひとつしかない単気筒のバイクにはどのような特徴があるのでしょうか?

単気筒は、とてもシンプルな作りなのが特徴です。
複数のピストンがあるとお互いに影響を受け合いますが、単気筒はその影響を受けないのが特徴です。
それほど高回転では回らないのが特徴で、低速から一本調子で回転数を上げていくことができます。

アクセル操作に対する反応を感じやすいのが魅力で、軽快に走りたいという方にピッタリです。
500ccから700cc程度のバイクに採用されていることが多く、本格オフロードバイクのほとんどに採用されています。
高回転域の吹け上がりのバランスが取れていて、リアタイヤがグリップを失いにくいのが特徴です。

個性が多様なツイン気筒

250ccクラスから1800ccクラスのバイクに採用されていることが多いのはツイン気筒です。
配置や組み合わせによって、魅力が全く変わるので、個性が多いバイクと言えるでしょう。

並列・V型・水平対向など、二つの気筒がどのような配置でついているかによって鼓動感やパルス感に変化があるため、個性を楽しみたい方にぴったりです。