ブログ

  • バイク免許の免取と免停について

    免停になるケース、免取になるケース

    バイクを運転中、もし道交法に違反をしていたときには取締を受けることにより違反内容に従った処分を受けることになります。
    道交法違反に該当する行為としては、スピード違反や駐車違反、信号無視といったようなものがありますが、軽い違反行為であれば減点と罰則金を支払うことで処分は終了します。

    しかしその違反が重大なものである場合、免許停止(免停)や免許取り消し(免取)になってしまいます。
    違反の重度については教習所の学科教習でみっちり行いますし、さらには免許取得のときに受ける試験でも出題されます。

    とはいえ免許を取得して無違反のまま数年を過ごしてしまうと自然とそうした知識も抜けていってしまいますし、さらには道交法が改正されることで従来よりも処分が重くなることもあります。

    2019年時点における道交法は平成29年度3月12日施行のものが最新となっています。
    ここ近年の傾向としては、高齢者の違反対策の強化とともに危険運転行為の罰則強化が大きな流れとなっています。

    平成27年6月17日の改正では、運転免許の仮停止の対象範囲が拡大しているのでそれまでの免停基準が厳しくなりました。
    バイクにおける免許停止処分とは、それぞれの罰則内容に応じてバイクを運転することができなくなることを言います。

    それまでの累積点数や前歴によって免停になるかどうかが決まるしくみで、過去に違反をした人が再び違反をした場合には前回とは比べ物にならないほど厳しい内容になります。

    前歴が全く無い人が免停処分となるのは累積点数が6点以上からです。
    具体的には速度超過(スピード違反)で40km/hオーバーとなった場合です。
    その他にも通行禁止違反(逆走、進入禁止違反など)2点や、指定場所一時不停止2点などを繰り返して6点を超えたときも同様です。

    免停よりもさらに重い処分となるのが「免取」です。
    免取も免停同様に一定期間内に違反行為の累積点数が多くなった場合や、非常に重大な違反をしたときの処分となります。

    前歴がない人の場合、15点以上の違反があった場合や、運転殺人や運転傷害、危険運転致死傷害とされた場合などは一発で免許取り消しになります。

    違反後の流れ

    違反をした時には取締をしている警官から違反切符を切られます。
    その後行政処分出頭通知書が送付されるので、そこで出頭することにより免停がスタートします。
    免取の場合は簡易裁判通知が届きますので、そこで判決を受けることにより罰金額が確定します。

    免停でとどまればその後期間満了によりふたたび同じ免許でバイクを運転することができますが、免取となったときには再度免許を取り直さなければならなくなります。

  • バイク免許の再発行について

    再発行に必要な書類、費用、場所

    運転免許証はバイクや自動車を使って公道を走行するために使用するものですが、日本国内においては非常に強力な身分証明書としての機能も持っています。

    そのためもし紛失や盗難にあってしまった時には思わぬ被害に遭うこともありますので、わかった時点でできるだけ早めに再発行をしてもらうようにしましょう。
    ちなみに運転免許証の再発行は有効期間内であればいつでも依頼することができます。

    再発行の理由は紛失、盗難の他、汚損や破損でもよく、新たに発行をすることにより以前に発行した免許の効力がなくなります。

    まず再発行をしてもらえる場所についてですが、居住地域を管轄している運転免許センター、運転免許試験場、警察署の三ヶ所が挙げられます。

    ただし警察署の発行は地域によりできる場合とできない場合とがあるので、どうしても時間がなくて免許センターや試験場に行くことができないときはどこで発行を依頼できるか調べてから行きましょう。
    もし免許と一緒に財布やクレジットカードを盗難されたという場合は別途警察に盗難届を出してください。

    免許証には居住地域として登録している場所の他、本籍地も記録をされますが再発行手続きは居住地域(住民票を出している場所)で行うこととなります。

    免許の再発行を依頼するときに必要になる書類としては、「運転免許証再交付申請書」「運転免許紛失顛末書」「申請用写真」「身分証明書」があります。
    また仮に汚損や破損があっても手元に免許証があるのであればそちらも一緒に持っていきます。

    「運転免許証再交付申請書」と「運転免許紛失顛末書」は現地に用意されていますので、そちらに当日記入をしてもOKです。
    それらとともに新しい免許証に貼付する写真を持っていくのですが、もし忘れた場合であってもその場で撮影をすることができます。

    さらに新しい免許を受け取るときに認め印を求められるので印鑑も忘れずに持っていってください。
    発行を依頼する人が本人であることを証明するために、保険証や年金手帳、外国人登録証明書など別の身分証明書が必要になります。

    再発行にかかる手数料は一律3500円で、書類などに特に不備がなければその日のうちに発行をしてもらえます。
    警察署で発行を依頼した場合は、免許センターなどで発行したものを送付してもらうことになるので数日の猶予が必要になります。

    発行をするときの注意点

    免許の再発行手続きは必ずその免許を受ける本人が行わなくてはいけません。
    どのような事情があっても必ず本人が現地に行き、そこで手続きをすることになっているので気をつけてください。

    もし本人が怪我や病気、海外への出張などにより直接手続きができないという場合には、失効後3年の猶予がありますのでそのときに発行をしてもらうことになります。*2019年2月時点

  • バイク免許の更新手続きについて

    バイク免許の更新期間

    バイクに限らず全ての運転免許には有効期間があります。
    まず免許の更新が必要になる期間について説明をすると、所持している免許の色や種類により異なってきます。

    初めて免許を取得した人の場合、免許に記載されている有効期限欄が緑色になっています。
    その場合、有効期間は3年間とされておりもしその間に何らかの違反があったとしても期間が変更されることはありません。
    違反による有効期限は更新後の次回更新に影響をしてくることになります。

    過去1度でも免許を更新した人は有効期限欄が青色もしくは金色となっています。
    いずれかを持っている人の場合、過去5年間無違反でありかつ危険運転致死傷など重大な違反行為がない場合、次回の有効期限は5年間となっています。

    一方過去5年の間に3点以下の違反を1回のみしてしまった場合には、有効期間は同じく5年間ですが免許の色が青色になります。

    過去5年間の違反行為が1点以上のものが2回以上あったか、6点以上の違反があった場合には次回更新は3年間です。

    さらに70歳の人の場合、無違反もしくは軽微な違反1回であっても次回有効期間は4年です。
    71歳以上になると違反がなくても一律更新期間は3年となります。

    更新期間はそれぞれの免許に記載をされていますが、その期間が近づくと誕生日の1ヶ月前に通知のはがきが届きます。
    更新はそのはがきが届いてから2ヶ月間(誕生日を挟んで前後1ヶ月ずつ)に行わなければならず、もしその期間を過ぎてしまった場合にはその日から免許失効となります。

    失効中に運転をすることは無免許運転になりますので厳しい罰則の対象になります。
    ただし失効から6ヶ月以内であれば手続きをすることですぐに発行してもらえるので気がついたら早めに更新をしましょう。

    更新手続きの場所

    免許の更新場所は、更新期間の通知ハガキに詳しく記載をされています。
    具体的には居住地域にある運転免許センター(更新センター)もしくは運転免許試験場、あるいは管轄の警察署となります。

    ただし警察署で免許更新ができるかどうかはそれぞれの都道府県によって異なるので、はがきをしっかり読んで間違いなくそちらを訪問しましょう。

    費用、必要書類 など用意するもの

    免許更新に必要になる書類としては、運転免許証と更新期間を連絡するはがきです。
    もし免許更新前に引っ越しをしてまだ書き換えをしていない場合には、新住所で登録をするために住民票もしくは現住所を証明する書類を持っていかなければいけません。

    更新にかかる手数料は優良運転者であれば3000円ですが、軽微な違反を1回のみした人は3300円、それ以上の違反をした人は3850円、はじめて更新をする人も3850円となっています。*2019年2月時点

  • 大きな事故にもつながるハイサイドの対策

    ハイサイドとは?起こる原因と危険性

    「ハイサイド」というのはバイクでカーブを運転中によく起こる現象で、悪い場合には転倒をしてしまうこともある大変危険なものです。

    コーナー部分というのはバイクを傾けて走行をすることからそもそも転倒の危険が発生するものですが、ハイサイドは走行中のバランスが崩れるかなり大きな原因となります。

    具体的には、走行中に車体をバンク(傾け)させている時に、ライダーの意思とは関係なく急に車体が起き上がってしまうことを言い、ひどくなると全く正反対の方向に車体が倒れ込んでライダーの体が投げ出されてしまうこともあります。

    ハイサイドが危険なのはバイクの倒れ込みが非常に急激であるということと倒れ込みがライダーの体とバイク車体同時に起こるためで、ただ体が投げ出されるだけでなくまっすぐ自分に向かって重いバイクの車体が突っ込んで来るということも起こるのが特徴です。

    運良くライダーの車体にぶつかるのが避けられたとしても、吹っ飛んできた車体が対向車線の車両や歩行者などに衝突する可能性がありますので、いずれにしても大事故の要因となりえます。

    そこでなぜハイサイドが起こるかというと、突発的なタイヤのグリップの回復が理由と言われます。
    もう少し詳しく説明をすると、カーブの運転中にはどうしてもフロントタイヤの方向に重心がかかってしまうことから、リアタイヤが横滑りを起こしやすくなってしまいます。

    運転中にリアタイヤが滑っていることを察知したライダーは反射的にそれを防ごうとしてアクセルを急に開いてリアタイヤの制御を回復させようとします。
    しかしバランスが不安定なところで急にアクセルをふかしてしまうと、それまで横滑りをしていたリアタイヤが急にグリップを回復することがあり、その時に前後のタイヤでバランスが崩れて反対側に倒れ込むハイサイドが起こってしまうのです。

    ハイサイドの対処方法

    ハイサイドは常に起こるというわけではなく、前述したようなリアタイヤの横滑りが起こったときにアクセルを開いても車体のバランスが適正に保たれていれば起こりません。

    プロのライダーなどになるとバイク運転中のバランスがわかってくるので自然に対策をしてハイサイドが起こらないように調節をすることもできるようになります。
    しかし一般のライダーはそう頻繁に高速でカーブを走行する機会がありませんので、つい焦って操作をしてしまうことによりハイサイドが発生してしまうのです。

    ハイサイドが起こらないようにするための基本対策として、まずカーブへの進入を無理なスピードで行わないようにするということがあります。
    カーブに入ったときにコース取りがしっかりできておらずなんとなくの感覚で動かしてしまうとそこからバランスを崩しやすくなってしまいます。

  • 高速走行時の横風対策

    横風の対策方法

    高速道路を走行するときに恐怖となるのが急な横風です。
    自動車に乗っていても強い横風は運転を大きく妨げる要因となりますが、二輪車であるバイクはその影響は比較にならないほど大きなものです。

    都内から千葉県方面に向かう時に多くの人が利用する東京湾アクアラインなどは広い海の間をつないだ高架道路ということもあり、年中強い風が吹きつける場所となっています。
    他にも高速道路は強風が吹きやすい場所に多く設置されていることから、十分に注意をしていかないと大きな事故を引き起こしてしまう可能性があります。

    常に強い風が吹いている場合はその方向にむけて重心を移動させなければいけないわけですが、問題はむしろ急に風が吹き付けたりやんだりする場合です。

    予期しないところで急な突風に見舞われると転倒の危険があり、ベテランライダーなら一度ならずと心臓が飛び出そうになった経験があるのではないかと思います。

    まず急な横風への備えとしてあらかじめ風が強くなる場所を知っておくということがあります。
    いわゆる「吹きさらし」というものですが、これはトンネルの出口や橋の上、防音壁の切れ目、山と山の切れ目といったところでよく起こります。

    また常に風が強い場所として、東京湾アクアラインのような海上にかけられた橋の上や、高原地域で周囲に全く建物がなく遮るもののない場所、また北関東~中部地域などの盆地では午前よりも午後になると風が強くなる傾向があります。

    参考までに、バイクの運転が可能な風速は10m/sくらいまでとされています。
    風速10m/sという速度は木々が強く揺さぶられるくらいの風であり、傘をさしているとひっくり返る可能性もあります。

    ですのでこれから出かけようとする時、予報で10m/sに近い風速が出ている場合にはバイクで向かうのは控えておいた方がよいでしょう。

    強風時の運転のコツ

    もし運転中に風の強い地域に遭遇してしまったら、まずはしっかり下半身をバイクにしがみつかせることを考えましょう。
    急に風が吹きつけるとついつい上半身に意識が向いてハンドルを握る手に力を入れてしまいがちですが、逆に下半身でしっかりホールドすることを心がけたほうが車体が安定します。

    風を避けるために上半身を前傾させるのも一つの対策ですが、このとき肘が開いてしまい肩に力が入っているとバランスが崩れやすくなってしまいます。

    強風時にはスピードを落とした方が安全ですが、かといって極端にスピードを落とすと振られやすくなってしまいますので、まずギアをシフトダウンしてエンジンの回転数を上げるようにすると比較的安定しやすくなります。

    先にも述べましたが、強風が怖いのは全く予想していないときに急に襲って来る場合なのであらかじめ風を予測して気持ちの準備をしておきましょう。

  • 減速の基本エンジンブレーキ

    エンジンブレーキとは

    バイクの運転で初心者から中級にランクアップするためにマスターしたい項目としてエンジンブレーキがあります。
    エンジンブレーキはエンジンの回転数を利用した減速方法です。

    普通減速をするときにはハンド部分のブレーキおよびフットブレーキを使用しますが、エンジンブレーキではむしろ運転しないことにより得られる効果を使用します。

    バイクは構造的にスロットルを開いた時にのみエンジンが動きますので、手を離せばそれまでの回転数が落ちていきます。
    ミッションバイクではスロットルの調整によって回転数を落とすと同時にギアを落としていくことで滑らかに減速をしていくことができます。

    オートマチックのスクーターや四輪自動車ではアクセルを開放するときの減速は一定ですが、ミッションバイクでギアを調節することで通常のブレーキ制動と同じような効果を得ることができます。

    ブレーキを使用する場合、回転している前後の車輪に強制的に摩擦を起こして減速させるのに対しエンジンブレーキでは自然に回転数を調節していくのでブレーキパッドやドラムの摩耗がなくより長期的にバイクに乗っていけるというメリットがあります。

    またエンジンブレーキに慣れることにより、自然に先を読んだ運転をしていくことができるので運転技術そのものの向上が目指せます。

    エンジンブレーキが自然に使えるようになることにより、スピンや転倒の可能性が減るという様々な利点があるのでぜひ普段から意識的に使うようにしていきたいところです。

    使い方、活用方法

    エンジンブレーキにはメリットが多いという説明をしましたが、かといってエンジンブレーキだけで運転ができるというわけでもありません。
    エンジンブレーキはあくまでも回転数を落としてスピードを遅くしていくというだけのものなので、例えば急な危険を避ける場合などでは悠長にエンジンブレーキでスピードを落としていては間に合いません。

    公道を運転するときにはエンジンブレーキ+フットブレーキ+ハンドブレーキという3つをバランスよく組み合わせていく技術が必要になってきます。

    エンジンブレーキが最も活躍するのは減速と加速が頻繁に繰り返されるワインディングロードや先の予測が必要になる信号の連続する交差点などです。
    そうした場所であらかじめ減速をしておき、完全に停車する直前にブレーキを使っていくようにすることで滑らかな停止までの運転をしていくことができます。

    エンジンブレーキはただ回転が落ちるままにしていてはエンストを起こしてしまうので、回転数に合わせて先にギアチェンジをするという操作が必要となります。

    通常のブレーキと全く別物と考えるのではなく、同時に使用をしていくことによりさらに使用シーンが広がります。