投稿者: SLshi7uk

  • スムーズな運転にはクラッチの理解が必要

    クラッチの基本的な仕組み、役割

    ミッションバイク(MT:マニュアルトランスミッション車)を運転するときに必ず必要になるのがギアとシフトのチェンジ操作です。

    バイクも自動車と同じくMT車とAT車があり、AT車の場合にはライダーがいちいち細かくギアを変更しなくても最もよい上体で走行ができるようになっています。

    しかしMTバイクは自分でそのバイクを操作しているというところが楽しみの一つとなっており、運転技術を高めていくことによりAT車では不可能な複雑な運転操作ができるようになります。

    まずクラッチとは何かということから簡単に説明していくと、これはエンジンを動かしたときに発生する回転をチェーンを通じてリアタイヤに伝える時に使用する歯車の大きさを変えるために使う装置のことです。

    ロードバイクなど変速式の自転車でも使用されているしくみですが、動力部とリアタイヤをつなぐ間に複数のサイズの歯車が組み合わせてあり、手元のハンドル部分のレバーを操作することによりチェーンが設置される歯車の場所を変更することができます。

    ギアをチェンジする時の操作方法は、まずクラッチを入れてチェーンがどのギア(歯車)にも設置されない状態にし、その後入れたいギアを指定して移動させます。

    このクラッチとギアチェンのタイミングをつかむまでがなかなか難しく、MTバイクやMT自動車を運転する時の最大の山場となってきます。

    なぜそのような面倒なしくみにしているかというと、クラッチを自分で操作することによりエンストを防いだりノッキングを生じにくくしたりできるからです。

    半クラの方法

    クラッチ操作の難しい点は、単純な開閉動作だけでなく、半分開いた状態にするいわゆる「半クラ」を上手に使っていく必要があるということです。
    半クラをマスターすることにより狭い道の移動や運転が難しい路面状況などを走行していくことができるようになります。

    しかしその一方でクラッチを半分開いた状態で移動を何度もしているとどうしてもクラッチやギア部分が摩耗しやすくなることから、定期的に点検をしておく必要があります。

    半クラはどのようなバイクに乗るかにより使い方や動作が異なってきます。
    クラッチには必ず「遊び」という握ってから実動するまでの余裕がありますので、その調節も同時にしていかなければいけません。

    クラッチの点検について

    半クラを乱用しているとクラッチ部分が摩耗をしてゆき、うまく次のギアに入りにくくなってしまいます。
    クラッチが入りにくくなるとギアの移動が滑らかでなくなり、動きがぎこちなく感じます。
    ですので定期的にクラッチは点検し部品を交換していかなければいけません。

    クラッチの交換は自分で行うのは難しく、修理工場に依頼をすると2~4万円程度で受け付けてくれます。

  • 長距離ツーリングで疲れにくくするコツ

    運転姿勢、休憩の仕方

    バイクのロングツーリングをしていくために身に着けておきたいのが疲れない運転姿勢です。
    高速道路を走行すると移動時間が短縮できるだけでなく、信号待ちのストレスを減らしバイク本来の走行性能を実感することができるのでバイク好きならやはり乗り方をマスターしておきたいところでしょう。

    しかし100km/hを超えるスピードでの走行時には体にかなり圧力がかかってきますし、ましてや天候が悪く強風が吹きつけるような状態では常に緊張した状態が続いてしまいます。

    普段市道を走行している時にはそれほど感じない風圧も、高速道路で長時間連続して受け続けているとかなり体への負担がかかってくるのであまり無理をせずできるだけ早めに休憩をとることが大切です。

    初心者ライダーにありがちなのが、高速道路に入ってしばらく走行をするときに上半身に負担がかかりついつい体を前傾させてしまうということです。
    乗車姿勢を低くすることで確かに風圧を少なくすることはできるのですが、その姿勢を取り続けること自体がかなり体力を消耗するので結果的に運転の疲労感が増してしまうことになります。

    普段の乗車姿勢のまま体を前に傾けると、上体を支える腕に自然に力がかかるので首や肩が非常に疲れてしまいます。
    どうしても前傾姿勢にしたいのであれば腰の位置を少し後ろ側にずらすようにすると肩や首に負担をあまりかけずに姿勢を維持できます。

    自分の体が疲れているかどうかの判断基準となるのが肘と手首の位置で、肘が曲がりがちになってしまったり、グリップする手首が下がってきたときにはかなり腕が疲労していると考えられます。

    走行中なんとなくミラーの角度が普段よりも見えにくいなと感じたら、それは視線が下がってきているということなのでそうした時には早めに休憩をとるようにしてください。

    装備による対策

    走行中の疲労対策として便利なグッズを使用するという方法もあります。
    ロングツーリングの定番アイテムが「スロットルアシスト」です。

    スロットルアシストは右手グリップ部分にとりつける小さな板状のパーツで、そこに手を乗せるだけで簡単にスロットルを固定することができます。

    高速道路などロングツーリングでは開いたスロットルを手首でずっと固定し続けないといけませんので、握力があまりない人にとっては大変ありがたいアイテムとなります。

    他にも振動を防ぐためのグローブや、風圧を防ぐためのジャケットなど身を護るグッズを合わせてつけることでさらにツーリングをしやすくしてくれます。

    精神面のストレス対策について

    高速道路の運転は楽しい半面常に緊張感を伴う精神面にストレスをかけるものです。
    SAなど休憩場所では、体を休ませるだけでなく気持ちをリフレッシュさせることを心がけ、深呼吸やドリンクなどで上手に解消していってください。

  • 安全なバイクの停め方

    バイクを安全に停める場所の選び方

    出先でバイクを駐車するときには、ただ無造作に空いているスペースに入れればよいというわけではありません。

    バイクは四輪自動車と比較をすれば確かに駐車スペースはとりませんが、それでも歩道や路側帯などに無造作に駐輪してしまっては周囲の迷惑になってしまいます。

    高速道路のSAなどではバイク専用の駐輪場を用意してくれているところもありますので、そうした場所が設置されている時には必ずそちらに入れるようにしましょう。

    バイク駐輪の基本中の基本として「前入れ」と「後ろ入れ」があります。
    これは簡単に言うと駐輪スペースに対して前向きか後ろ向きかという違いで、再び発進させるときの動作が異なります。

    バイク専用駐輪場に停めてある車両を見てみると、ほとんどのバイクが前入れをしています。
    これは運転をして駐輪場に入ってきたときにそのまま真っすぐ突っ込むからそのようになるわけですが、その後の運転を考えるとできるだけリアバックから入れる後ろ入れをした方が望ましいとされています。

    バイクを後ろ入れする時にはスイッチバックをして後ろに引きずるようにして入れていくわけですが、この動作は前入れをしたバイクを発進させるときにどちらにせよ行うこととなります。

    ただし駐輪スペースの中には奥側が高く作られている場合があります。
    その場合は前入れをすることを前提に作ってありますので、無理に後ろ入れをするのではなくそこに従って入れるようにしましょう。

    正しいギアの入れ方

    普段駐輪スペースにバイクを停める場合、ハンドルを左側に切り、ギアを1速に入れておくのが原則です。
    こうしておくことにより、もし何かの拍子にバイクが動くようなことがあっても勝手に道路側に出ていくことがありません。

    特に坂道の場合にはこの処置をしておかないと知らずに動き出す可能性が高くなりますので、絶対に忘れないようにしましょう。
    坂道は上りでも下りでも同じで、クラッチを切ってローに入れておき、さらにクラッチを離してギアの遊びをなくすようにします。

    センタースタンドの使用法、テクニック

    バイクを確実に駐輪するときに使うのがセンタースタンドです。
    普段はサイドポールを使って簡単に停めているのではないかと思いますが、確実に倒れないようにするためには車体中央底面についているセンタースタンドを使います。

    しかしセンタースタンドを立てるためには車体を持ち上げなくてはならず、力だけではかなり苦労をします。
    そこで簡単にできる方法として、リアタイヤの前に一枚数センチの厚みの板を入れるとやりやすくなります。

    一枚板を置いたらその上にリアタイヤを一旦乗せて、スタンドを出してから後ろ側に車体を動かすと板の傾斜に沿って動いてくれます。

  • 下りのカーブを安全に走るコツ

    下りコーナーにおけるブレーキの使い方

    バイクに乗っているときに注意したいのが長い下り坂でのカーブです。
    下り坂では重力に引っ張られる形でどんどんスピードが加速していきますので、スロットルを全く回していないのにエンジンブレーキがかからずに進んでしまうこともあります。

    運転中の感触として上り坂コーナーは自分でスロットルを思い切り開きながら進行していけるのでカーブを楽しいと感じたりしますが、下り坂になると自分で制御ができにくくなるので慣れない初心者ライダーなどは恐怖を感じてしまいます。

    しかし下り坂に苦手意識を持ち続けていては腕が縮こまってしまい思うように運転ができなくなってしまいます。
    下り坂コーナーもコツをつかめば運転の面白みを感じることもできるのでまずは丁寧にカーブを曲がることを考えましょう。

    そもそもなぜ下り坂のカーブが難しいのかというと、普通のカーブで行う高めのギアで低速回転という方法をとるとカーブの途中であるにも関わらず加速が続いてしまい曲がりきれないかもしれないという恐怖感を感じてしまうからです。

    しかしだからといってギアを低めにして回転を上げてしまってはスロットルの操作に過剰にエンジンが反応してしまい運転しづらくなってしまいます。

    ですので下りコーナーの基本として、高ギア低速回転の原則は守りつつ、カーブ進入前に十分にスピードを落とすということが大切になります。

    そこで注意をしたいのがブレーキはフロントよりも気持ちリアを重点的に行うということです。
    下り坂の途中でフロントブレーキを強くかけてしまうと車体が浮き上がりやすくなり後輪の動きが安定しません。

    ですので減速にはリアブレーキを使うようにし、カーブに入ってからスピードが出すぎてしまったと思ったときには特にリアブレーキで細かく調節していきましょう。

    カーブを曲がるときの体勢

    姿勢を前傾してしまっているとフロントブレーキをかけたとき同様に車体の重心が前側になってしまい不安定になります。
    そうならないためにはシートに腰掛けた位置を少し後ろ側にずらし、しっかり両膝でバイク車体を挟み込むようにします。
    カーブ中の運転姿勢を意識するだけで、大きく運転のしやすさが変わります。

    ハンドルを握る腕にはできるだけ力を入れないようにし、肩の力を抜いたリラックスした姿勢で丁寧にハンドル操作をしていきましょう。

    コース取りとしては、できるだけ外側から内側のラインギリギリをめがけてカーブするようにしておくと、車体がはみ出すのを防ぐことができます。
    手元や足元ばかりを見つめず、できるだけ広い視野を持って周辺の安全を確認しながら自分のルートをとっていくようにしてください。

  • 覚えておくと便利なハンドサイン

    ハンドサインの必要性

    バイクの運転中には他のライダーやドライバーと意思疎通をしなければいけない場面がいくつもあります。
    教習所などで教えてもらえる必須事項とは異なりますが、知っておくことで安全に気持ちよく走行をしていくことができるようになりますので、多く使うものだけでも覚えておくと便利です。

    その前にまず注意しておきたいのが、ハンドサインをするためには運転中左右いずれかの手をハンドルから放さなくてはいけません。
    これはバイクにおいては運転を不安定にしてしまう要因となってしまうので、安全に不安がある場合にはハンドサインを無理に行ってはいけません。

    初心者ライダーなど運転そのものに慣れていないうちにハンドサインを無理に行おうとするのも危険ですので、あくまでもハンドサインは運転と気持ちに余裕がある場合に限定して使用しましょう。

    ハンドサインが必要になる場面としては、交差点など他のライダーやドライバーとどちらを優先させるか迷った時があります。
    自分がこれから進行しようとするときに、その意志表示を先にしておくことにより対向車の運転を少し待ってもらうことができます。

    また複数人数で行うマスツーリングの場面において、「次のSAで休もう」「進路変更をしよう」といった合図をするときにも役立ちます。

    実用だけでなく、道路で他のライダーとすれ違ったり道を譲ってもらったときなどに軽く挨拶をハンドサインで行うことで相手とコミュニケーションをとってよりツーリングを楽しくすることもできます。

    よく使うハンドサイン

    バイクのハンドサインとして比較的よく見かけるのが、片手だけで合掌をするような「どうもすみません」という仕草です。

    これはバイクの運転中に限らず日常生活でもよく見かけるものなので、特に意識をしなくても多くの人にわかってもらえるのではないかと思います。

    このサインを使うシーンとしては、軽くお礼を言ったり、相手にちょっとした迷惑(待ってもらったり譲ってもらったり)をしてしまった場合があります。

    仮にそんなつもりはなくても道路上の進路変更で他の車両の前に出ると、人によってはそれを挑発行為のように捉えてしまう場合がありますので、軽くハンドサインで挨拶をすることで相手の気持ちをやわらげることができます。

    もう一つよく見るサインとして、ツーリング中に自分のメーター部分を指し示すことがあります。
    これは主に「もうすぐガソリンがなくなる」といったことを示すもので、次のSAなど給油ポイントに立ち寄ることを示します。

    それともう一つ相手のライダーに伝えるハンドサインとして手を握ったり開いたりを繰り返すものがあります。
    これはウインカーがついたままになっていることを教えるものなので、もし自分が誰かからされたら灯火類がつけっぱなしになっていないか確認しましょう。

  • スズキ「ST250Eタイプ」のおすすめするポイント

    トータルのバランスに優れた実用的なバイク

    スズキのST250Eタイプはスポーツタイプのバイクで、全体的なバランスがとても良いバイクです。
    バイクによって長所や短所がありますが、ST250Eタイプはさまざまな路面に対応できる乗りこなしやすいバイクとなっており、初心者から上級者まで、幅広い人におすすめです。

    デザインはクラシックな雰囲気が漂い、「走りやすいバイクは好きだけど、スポーティなデザインよりクラシカルなデザインのほうが好き」という場合には、ST250Eタイプのデザインは気にいるはずです。

    ワイルドさが感じられ、クロームパーツを随所に配置したそのデザインは、往年のスタンダードさがありながらも存在感があります。
    正面から見たときの丸いヘッドランプやウィンカーランプも特徴的で、ST250Eタイプとすぐに分かるような雰囲気があります。

    長年に渡り改良されてきたエンジン

    ST250Eタイプに搭載されているエンジンは、空冷4サイクルSOHC2バルブエンジンです。
    このエンジンの前身にあたるエンジンが搭載されたのは「ドラッグスター250S」というモデルからであり、なんと約30年にも渡る歴史があります。
    つまりST250Eタイプのエンジンは、30年以上に渡り研究、改良が繰り返されてきたものといえるのです。

    そのためエンジンの性能や安定性はとてもしっかりとしており、ST250Eタイプの特徴であるバランスの良さに貢献しています。
    誰でもしっかりと走行できる安定性と、ライダーの意図に素早く反応してくれるレスポンスの良さを備えており、信頼できる愛車として活躍してくれるはずです。

    また、ST250Eタイプはワイルドな雰囲気がありながらも比較的軽量で、コンパクトなサイズとなっています。
    そのため操作性がとても良く、さまざまな用途で使うことができます。
    街乗りにもツーリングにも使える汎用性があり、愛車としていつも活躍してくれます。

    さらに燃費がとても良く、リッターあたり約48kmという高い数値を誇っています。
    タンクの容量は12リットルあるため、満タンにすると約600kmもの道を走破することができるのです。
    ST250Eタイプは環境にも配慮された作りとなっているため、「環境に優しいバイクに乗りたい」という場合にも適しています。

    さまざまな乗り方で、ST250Eタイプを楽しもう

    このようにST250Eタイプはクラシカルな雰囲気があり、さまざまな用途で楽しむことができるバイクとなっています。
    スズキが長年に渡って改良を続けてきたエンジンで高い走行性能を誇り、かつ操作性も良いため、手に入れたときにはさまざまな乗り方で楽しんでください。