長距離ツーリングで疲れにくくするコツ

運転姿勢、休憩の仕方

バイクのロングツーリングをしていくために身に着けておきたいのが疲れない運転姿勢です。
高速道路を走行すると移動時間が短縮できるだけでなく、信号待ちのストレスを減らしバイク本来の走行性能を実感することができるのでバイク好きならやはり乗り方をマスターしておきたいところでしょう。

しかし100km/hを超えるスピードでの走行時には体にかなり圧力がかかってきますし、ましてや天候が悪く強風が吹きつけるような状態では常に緊張した状態が続いてしまいます。

普段市道を走行している時にはそれほど感じない風圧も、高速道路で長時間連続して受け続けているとかなり体への負担がかかってくるのであまり無理をせずできるだけ早めに休憩をとることが大切です。

初心者ライダーにありがちなのが、高速道路に入ってしばらく走行をするときに上半身に負担がかかりついつい体を前傾させてしまうということです。
乗車姿勢を低くすることで確かに風圧を少なくすることはできるのですが、その姿勢を取り続けること自体がかなり体力を消耗するので結果的に運転の疲労感が増してしまうことになります。

普段の乗車姿勢のまま体を前に傾けると、上体を支える腕に自然に力がかかるので首や肩が非常に疲れてしまいます。
どうしても前傾姿勢にしたいのであれば腰の位置を少し後ろ側にずらすようにすると肩や首に負担をあまりかけずに姿勢を維持できます。

自分の体が疲れているかどうかの判断基準となるのが肘と手首の位置で、肘が曲がりがちになってしまったり、グリップする手首が下がってきたときにはかなり腕が疲労していると考えられます。

走行中なんとなくミラーの角度が普段よりも見えにくいなと感じたら、それは視線が下がってきているということなのでそうした時には早めに休憩をとるようにしてください。

装備による対策

走行中の疲労対策として便利なグッズを使用するという方法もあります。
ロングツーリングの定番アイテムが「スロットルアシスト」です。

スロットルアシストは右手グリップ部分にとりつける小さな板状のパーツで、そこに手を乗せるだけで簡単にスロットルを固定することができます。

高速道路などロングツーリングでは開いたスロットルを手首でずっと固定し続けないといけませんので、握力があまりない人にとっては大変ありがたいアイテムとなります。

他にも振動を防ぐためのグローブや、風圧を防ぐためのジャケットなど身を護るグッズを合わせてつけることでさらにツーリングをしやすくしてくれます。

精神面のストレス対策について

高速道路の運転は楽しい半面常に緊張感を伴う精神面にストレスをかけるものです。
SAなど休憩場所では、体を休ませるだけでなく気持ちをリフレッシュさせることを心がけ、深呼吸やドリンクなどで上手に解消していってください。