原動機付自転車免許とは?
原付免許は、正式名称を「原動機付自転車免許」といい、50cc以下の原動機付自転車を運転することができる免許です。
バイクの2人乗りは排気量が51cc以上であることと定められていますので、原付バイクで2人乗りをすることはできません。
原付免許の定義は簡単なようで少し複雑で、スクーターやカブなどのバイクは50ccであると思いがちなのですが、排気量が70ccや90cc以上だったりすることが多々あります。
当然ながら50ccまでの原付免許では運転することができないため、カブやスクーターなどを購入したいと考えている人は注意が必要です。
バイクのナンバーを見てみるとわかりますが、白いナンバープレートは原付免許で運転できるもの、ピンクや黄色は排気量が51cc以上のものなので、それらのバイクは「小型特殊自動車免許」を取得した上で運転できることになります。
原付免許以上のバイクは教習所に通う必要があるのに対し、原付免許は1回の試験を受けるだけで取得することが可能です。
もちろん原付以上の免許でも、試験場で試験を受けて取得する方法もありますが、原付免許の場合は学科試験1回のみで取得できます。
原付免許の受験資格は、まず年齢が16歳以上であること。
上限は特に設けられていませんので、ほかの条件を満たしているのであれば、何歳でも受験することが可能です。
ほかの条件とは、視力が両目を合わせて0.5以上あること、メガネやコンタクトなど視力矯正アイテムを使用しても0.5に満たない場合は左右の視野が150℃以上必要になります。
また、信号機の色を識別するため、赤、青、黄の3色を判断できること、補聴器などを使用してかまわないので、警告音が聞き取れる程度の聴力があることも受験条件として定められています。
ちなみに、原付免許は各地の教習所や試験場などで受験可能ですが、受験したい試験場のある都道府県に自分の住所があることが前提となります。
また、受験の1年以内に免許取消などの処分を受けていて、欠格期間が終了していない場合は受験できませんのでご注意くださいね。
免許取得までの流れ
試験は48問で構成されていて、そのうちの46問が文章問題で、残りの2問がイラストの問題です。
文章問題が1点、イラストの問題が2点の配点で合計50点のうち、45点以上獲得すると合格となります。
免許取得に必要な書類は、本籍の記載されている住民票の写しの原本と、健康保険証や住基カードなど本人確認書類です。
そのほか、免許証に掲載する所定のサイズの証明写真と、受験料や免許証交付料を含む費用が約1万円前後必要になります。
費用は地域によって異なる場合がありますので、最寄りの教習所に確認してください。