大型自動二輪免許の取得資格
普通自動二輪車免許や原付免許は、それぞれ運転できる二輪車の排気量に制限があるのに対し、大型自動二輪免許は制限なし、かつマニュアル車とオートマチック車の両方を運転することができます。
免許を取得するにあたり必要となる条件は、満18歳以上であることが第一条件です。
次に、視力が両目で0.7以上あり、片目が0.3以上の視力があること。
もちろんメガネやコンタクトレンズなど、視力矯正アイテムを使用することは可能ですが、それでも片目が0.3に満たない人は、視野が左右で150°以上あれば資格条件を満たしたことになります。
次に、信号の色である赤、青、黄の3色をしっかり識別できることや、90デシベルの警音器の音を聴くことができる聴力も必要です。
聴力については、補聴器を使用しても構いません。
学力や運動能力については、大型自動二輪車を運転できる程度であれば大丈夫。
いろいろな条件が設けられているものの、多くの人が問題なくクリアできるでしょう。
免許を取得できない人としては、麻薬やアルコール中毒の人、交通違反などで行政処分を受けており、まだ欠格期間中の人などが当てはまります。
これらの条件をしっかり満たしている人であれば、大型自動二輪免許を取得することが可能ですが、条件改定などが発生する可能性も考えられますので、免許を取得を検討している人は、必ず教習所に確認してください。
免許取得までの流れ
免許取得においては、教習所に通って取得する方法と、教習を受けずに試験場などで直接受験して取得する方法の2種類があります。
教習所に通う場合は、大型二輪の実技と学科、それぞれの必要な時間分の教習を受けて、卒業検定試験を受けます。
大型二輪免許には修了検定や仮免許といった制度がないため、卒検に合格したら、試験場で免許の試験を受けられます。
教習所の場合は、試験場での試験は学科のみとなり、合格すればその場で免許を受け取ることが可能です。
教習所に通わずに直接試験を受ける場合は、試験は学科と実技の両方を受験する必要があります。
合格したのち、合格者が受ける講習を受け、修了したら晴れて免許取得という流れです。
直接試験を受けるほうが、費用も免許取得までのステップもかなり手軽になりますが、実技試験は大型二輪車の運転に必要な技術が細かくチェックされますので、初めてバイクを運転する人が直接試験で免許を取得するとなると、かなりハードルは高くなるでしょう。
直接試験を受けて免許を取得する人は、何らかの事情で免許取り消しの処分を受け、欠格期間を満了して再度取得するなど、ある程度の知識と技術を持っている人が多いようです。